☆ 心豊かになるためにも、応援していきましょう!
いのちをつなぐチャリティマルシェ vol.8【2014秋】
2014/09/08 に公開あの震災から3年半。
日々の新聞から、震災関連の記事は、ほとんどありません。たまに掲載されるのは、汚染水の処理の見通しが立たないとか、まだまだ放射能が飛散している可能性があるだとか。それが、現在進行形なのか、過去のことなのか、何兆ベクレルという数字が、自分たちにどのような影響を与えるのか、そんなこともわからず、そして、被災地のいま、被災された方のいま、被災して避難された方々のいまさえも、実感を伴わないものになってきています。
この1年、私たちに密接に関わる政治の中でも、いろんなことがありました。特定秘密保護法の成立、武器三原則の見直し、集団的自衛権の憲法解釈変更。ひとりが問題意識を持っていても、小さな自分の力じゃなにも世の中に反映できない、そんな無力さを感じているのは、私だけではないはずです。
しかし、私は、未来を諦めない。世界を変えるなんて無理、と言ってしまえば、そこで私たちの可能性は終わってしまいます。世の中を変えることができるのは、もとをたどれば、ひとりからなんです。
被災地の状況は、県、市町村、集落、その小さな単位でひとつひとつ違って、ひとくくりにできません。浜辺では土盛り工事が進んできたけど、どんな町になるのかみな不安と期待のなかにいます。被災された方は、家族を亡くした方、大事な人をなくした方、家をなくした方、職場を失った方、原発事故で避難を余儀なくされた方、放射能の影響を懸念して避難された方、心配ではあるけど今も被災地に住んでいる方、いろんな方がいて、全てが被災者でもあります。ひとりひとり、置かれている状況は異なります。
そして、被災地や被災者に、思いを寄せ、なにができるか考える私たちも、置かれている状況は、ひとりひとり異なります。被災地に足を運ぶ方、自分の持っているお金で被災地に貢献する方、思いは漠然と思いながらも、どうすればいいかわからない方。
でもいいんです。ひとりひとりが、それぞれ違って。ひとりひとりの価値観も、被災地や被災者に寄り添う方法も、いろいろ違って、それでいい。みんな違って、みんないいんです。
たとえ、ひとりでは小さな力でも、お互いの持っている情報、考え、情熱を共有し、議論をしながら、同じ気持ちを持つ仲間たちと力をあわせて、行動に移せば、それは大きなうねりになります。
震災からの復興には、長い時間がかかります。だからこそ、復興への気持ちを少しずつでも、みんなで持ち寄り、私たちができることはなにかを考え、それをひとつひとつ行動に移していく。
チャリティーマルシェに足を運ぶこと、買い物すること、音楽に耳を傾けること。できることは、ひとりひとり違っていい。そして、そこで感じたことを、次の日から行動に移すのも、ひとりひとり、考えたらいいと思うのです。正解なんてない。ひとりひとりが、考え、行動したこと、それが全て正解なんです。
チャリティーマルシェは、そんな場であり続けたいと思い、今回、第8回目の開催を行うこととしました。ひとりひとりの思いを、被災されたひとつひとつの町に、被災されたひとりひとりに届けましょう。
2014年9月6日
チャリティマルシェ実行委員長
今野 徹
※ 本動画の広告表示による収益金は次回チャリティマルシェの売上として被災地支援の募金させていただきます。